江戸時代の商人に学ぶ今も昔も変わらないビジネスの心得

梅岩タイトル 学び

 

こんにちは。佐藤まきです。
「仕事も気持ちも楽にする」
そんな情報を発信しています。

車で移動するとき、
YouTubeの動画やオンラインセミナーを
聞くことが多いです。

今日聞いてたセミナーの中に
石田梅岩という人の話が出てきました。

梅岩は自宅で私塾を開き
商人としての心得や生き方を教えていたそうです。

その江戸時代の商人道は
今の時代のビジネスにも十分通じるところがあり
聞きながら自分に置き換えて考えてみました。

そこで今回は
今も昔も変わらないビジネスの心得
について書いてみたいと思います。

よろしければお付き合いください。

 

石田梅岩とは

石田梅岩は江戸時代の商人で、
45歳から自宅で無料の塾を開くようになります。

年齢・性別・身分を問わず
仕事観や生き方を教えていたそうですが、
商人が聞きにくることが多く
その教えは今の時代のビジネスでも
取り入れたいところがたくさんあります。

石田梅岩については
こちらのサイトで詳しく説明されてますので、
興味のある方はぜひ読んでみてください。
https://odamasayoshi.com/leadership/ishida-baigan/

 

商人は屏風のようなもの

江戸時代は士農工商という身分制度があり、
商人は一番卑しいとされていました。

石田梅岩の塾には
いろんな身分や職業の人が通っていましたから、
中には商人を下に見るような
意地悪な質問もされたそうです。

“質問者”
商人って屏風みたいなもんでしょ。
“石田梅岩”
どういう意味ですか?
“質問者”
屏風ってまっすぐに立てたら倒れるから、曲げなきゃ立てないでしょ。
商人もそうやって自分を曲げないと立てないでしょ
“石田梅岩”
たしかに商人は屏風のようなものかもしれない。
屏風は床が平らじゃないと立つことはできないからです
“質問者”
え?どういうこと?
“石田梅岩”
商人は正直で、床のように平らな心を持っているからこそ立つことができるんです
佐藤まき
(質問した方も例えがうまいし、返しもキレッキレだなぁ)

 

 

屏風は平らな場所でしか立たない

屏風は確かにまっすぐ一直線にすると
パタッと倒れてしまいます。

少し畳んで安定感を出して立たせるわけですが
それを「自分を曲げる」と表現した質問者も頭いいですよね。

このときの「自分を曲げる」は
「お客様を騙して」という意味が
強いかと思いますが、
今の時代でいうと

本当はやりたくないんだけど

という、ざわざわと波打った心という意味の方が
大きいかもしれません。

それに対して梅岩は

商人は平らな床のような
正直な心を持っているからこそ
信用を得て商売が成り立つ

と説いています。

そのままでも今のビジネスに通じますが
平静な心を持って商売をする
と解釈すると
より一層「なるほど」と思います。

屏風

 

屏風は曲(面)がたくさんあるから大きくなる

屏風は立たせるために
確かに曲げますが
曲げる箇所が多いほど、
屏風自体大きくなるとも言えます。

それを質問者は
そうやって人を多く騙した分だけ
私腹を肥やして大きくなる
と表現したかもしれませんが、
多く曲げるということは
面が増えることにつながります。

屏風の面のことを曲と数えるそうですが、
4曲よりも6曲の屏風の方が大きいですよね。

この曲って
その商人の能力の数
と捉えられるんじゃないかと考えました。

例えばアナウンサーはニュースを伝えたり
番組の司会をしたりできますが、
もし英語が話せれば
通訳なしに海外の方にインタビューができます。

もしMBAとか取得していたら
経済ニュースの解説もできますよね。

そんなふうに
角度が違ういろんな能力や技術があるから
できることの幅も広がって
活躍の場も大きくなるんじゃないでしょうか。

こんなところは
屏風に繋がるんじゃないかと思いました。

昔の人はいいこと言いますね。

これからの指針にしたいと思います。

 

まとめ

いかがでしょうか。

今回は
今も昔も変わらないビジネスの心得ということで
石田梅岩について書いてみました。

梅岩はこの他にもいくつもの名言を残していて
それは今の時代でも心に刺さります。

人間ですから
心が平らでなくなる時もありますが、
それでは屏風は立たないんだ
ということを思い出し
「できるだけ穏やかに」を
目標にしていきたいと思います。

あなたのビジネスの
ヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。